あの夜、わたしは検索窓に「レイキ 初心者」と打ち込んでいた

夜中の1時すぎ、家族が寝静まったリビングで、わたしはスマートフォンの画面をぼんやりと眺めていました。

「レイキって、本当に初心者でもできるのかな」

そう思いながら、指が検索窓に向かっていたあの夜のことを、今でも鮮明に覚えています。

ひかりさんと読んでくれているあなたも、もしかしたら同じような夜を過ごしたことがあるかもしれません。誰かに話すわけでもなく、ただ静かに画面を眺めながら「私にもできるのかな」とつぶやいていた夜。

今日は、そんなあなたに向けて、わたし自身のレイキ初心者のころの体験談を正直にお話ししたいと思います。きれいごとは抜きにして、迷いや不安も含めて。

「レイキ」って何?まず言葉の意味から

レイキとは、日本発祥の手当て療法のひとつです。「霊気(れいき)」という漢字が語源で、1920年代に臼井甕男(うすいみかお)氏によって体系化されたとされています。

手のひらから出るエネルギーを使って、自分や相手の心身のバランスを整えるという考え方が基本にあります。特別な道具は必要なく、資格を取得することで誰でも実践できるとされている点が、多くの人に親しまれている理由のひとつかもしれません。

「でも、わたしみたいな普通の人間がエネルギーを扱えるの?」

当時のわたしは、正直そう思っていました。

「私なんかが」という言葉が、ずっとついて回っていた

40代に入ってしばらくたったころ、わたしは自分でも気づかないうちに、毎日ただこなすだけの生活を送っていました。

家族のこと、仕事のこと、人間関係のこと。気がつけば「自分がどうしたいか」より「どうすれば周りに迷惑をかけないか」ばかりを考えている自分がいました。

スピリチュアルや癒しの世界には以前から関心がありました。本を読んだり、瞑想アプリを試したり。でもいつも途中でやめてしまう。「やっぱり私には合わないのかな」「また失敗した」という繰り返しでした。

そんなときに出会ったのが、レイキでした。

知人のセラピストさんが開いていた体験会に、半ば流されるようにして参加したのが最初です。「こういうのって、もっと特別な人が学ぶものじゃないの?」という思いを抱えたまま、会場のドアをそっと開けました。

初めてのレイキ体験で、何が起きたのか

体験会では、まず講師の方(その日はベテランのレイキプラクティショナーの女性の方でした)に手を当ててもらう体験から始まりました。

正直に言うと、最初は「何も感じないかもしれない」という不安の方が大きかったです。でも、手のひらが背中にそっと置かれた瞬間、じんわりとした温かさが広がっていくのを感じました。

「あ、なんか……あったかい」

それだけだったんです。劇的なことは何も起きませんでした。でも、その温かさとともに、なぜか目の奥が熱くなって、静かに涙がこぼれていました。

何十年ぶりかに「ただここにいていいんだ」と感じた瞬間だったのかもしれません。

体験後、講師の方に「何を感じましたか?」と聞かれたとき、うまく言葉にできなかったのですが、「なんか、ほっとしました」とだけ答えました。その方は「それで十分ですよ」と穏やかに微笑んでくれました。

レイキ初心者として学び始めてわかったこと

体験会のあと、レイキの入門講座(レイキではレベル1にあたるアチューンメントを受ける講座)に進むことにしました。

アチューンメントとは、レイキのエネルギーを受け取るための儀式のようなもので、講師の方から伝授を受けることで、自分でもレイキを実践できるようになるとされています(個人差はあります)。

講座を受けてみて、正直に思ったことがいくつかあります。

ひとつ目は「思っていたより難しくなかった」ということ。呪文を唱えたり、特別な体操が必要なわけでもなく、まず自分の手のひらをゆっくり感じることから始める、というシンプルさに拍子抜けするくらいでした。

ふたつ目は「効果の感じ方は人それぞれ」ということ。同じ講座を受けた方の中には、すぐに温かさや振動を感じる人もいれば、しばらくは何も変わった感覚がないという人もいました。わたしは後者に近くて、最初の1週間はほとんど「やっぱり何も変わらないかも」という不安の方が大きかったです。

でも、続けるうちに少しずつ気づいたことがありました。

自分をレイキするうちに気づいた「小さな変化」

レイキの基本は、まず自分自身に手を当てることから始まります。これを「セルフレイキ」と言います。

毎朝起き抜けに、5〜10分だけ自分の胸やお腹、頭に手を当てる練習を続けていくうちに、ほんの小さな変化に気づくようになりました。

「あれ、今日は少し呼吸が楽だな」

「なんとなく、今日は動けそうな気がする」

そういった感覚の変化です。劇的な変容ではありません。でも、毎朝5分だけ自分に向き合う時間を持つことで、少しずつ「自分の内側の声」に耳を傾けられるようになっていきました。

それまでのわたしは、自分の体の声も気持ちの変化もずっとスルーして生きていたんだなと、じわじわと気づいていきました。

「私なんかに人に使えるの?」という不安との向き合い方

セルフレイキを続けて数ヶ月後、初めて友人にレイキを試してみることにしました。

「なんか……肩が軽くなった気がする。ありがとう」

友人のその一言が、ものすごく嬉しかった。でも同時に「たまたまじゃないかな」「気のせいじゃないかな」という気持ちも正直ありました。

ここで大事にしたいのは、「完璧にできなければ人に使ってはいけない」という思い込みを手放すことだとわたしは感じています。

レイキはエネルギーを「送る」というより、自分を通じて流れるものをそっと届けるイメージです。だからこそ、送り手の技術の完璧さより、寄り添う気持ちの方が大切なのかもしれないと、今のわたしは思っています(これはあくまでわたし個人の感覚です)。

レイキを学んで変わったこと、変わらなかったこと

正直にお伝えします。レイキを学んだからといって、すべてが劇的に変わったわけではありません。

人間関係の悩みはまだあるし、自信のなさがゼロになったわけでもない。「また失敗したら怖い」という気持ちも、完全には消えていません。

でも、変わったことがひとつあります。

それは「自分に手を当てることができるようになった」ということ。

しんどいとき、不安なとき、悲しいとき。以前のわたしは、そういう感情を「感じてはいけないもの」として蓋をして、ただやり過ごしていました。

今は、そういう瞬間に自分の胸に手を当てて「よしよし、つらかったね」と言えるようになりました。たったそれだけのことかもしれないけれど、それがわたしにとっては大きな変化です。

「レイキを学んでみたい」と思っているあなたへ

もしあなたが「レイキに興味はあるけれど、私なんかが始めてもいいのかな」と思っているとしたら、そのまま読んでいてほしいのです。

「私なんかが」という言葉、わたしも何度もつぶやいてきました。でもあの夜、検索窓に打ち込んだ一文字一文字が、今のわたしにつながっています。

焦らなくていいんですよ。まずは体験会に足を運んでみるだけでいい。「合わないな」と感じたら、それもひとつの気づきです。直感を信じてみてください。

レイキの入門体験は、多くのヒーラーやスクールがワークショップ形式で開催しています(料金や内容は主催者によって異なります)。まずは自分が「この人の雰囲気が好きだな」と感じる講師の方の体験会から試してみるのが、続けやすいと感じています。

あなたが自分らしく輝くとき、それが誰かへの一番の癒しになる。

わたしはそう信じています。

まとめ|レイキ初心者のわたしが伝えたいこと

今日お伝えしたことを、最後に簡単に整理してみますね。

・レイキは日本発祥の手当て療法で、特別な道具を使わずに実践できるとされています
・初心者が最初に感じることは人それぞれで、すぐに変化を感じなくても大丈夫です
・まずはセルフレイキ(自分自身への手当て)から始めることで、自分の内側の声に気づきやすくなる可能性があります
・「私なんかが」という思いは、ほとんどの初心者が感じること。それがあっても一歩踏み出せます
・体験会に参加することが、無理なく始める一番のきっかけになるかもしれません

あなたのままで大丈夫ですよ。その繊細さは、弱さじゃなくてあなたの才能です。

また次の記事でお会いしましょう。